先日、前の職場の同僚に会いました。
「マダム」というあだ名のとおり、おっとりと優雅でありながらイヤな仕事はしない、権利はわりと主張する、というタイプの方です。
お話ししてすごく考えてしまったので記録に残します
マダムは当時の職場のボスの逆鱗にふれ、最終的には追われるようにして辞めていきました。
イヤな仕事はシレっとしない、新しい仕事も覚えない、というマダムの仕事ぶりが限界だったようで、それを改めればよかったのですが、マダムは反省の色なく去っていきました。
私はそれなりに仲が良く、辞めてしまうのが悲しくてずっと気になっていました。
仕事はできなくても見ていて爽快でした。
そしてあのマダムが他の職場でやっていけるのか、勝手に心配していたのです。
努力の方向を間違えない
久しぶりに会ったマダムはとても元気でした。
そしてこんなことを話してくれました。
・もう働きたくないと思ったので実家と義実感にかけあって住宅ローンの残りを援助してもらった。
・旦那さんの車も売ってもらい、住宅ローンは完済した
・小遣いが欲しくなったので何十件も面接して、自由が利く職場を見つけた
今の職場はほんとうに自由だそうで、やりたい放題らしいです。
いや~、マダムらしいと爆笑してしまいましたが、すごいですよ。
最後にマダムはこんな名言を残してくれました。
「どうせ努力するなら自分が楽になれるように頑張る、人を楽にするために頑張らない」
あの優雅で努力しないマダムが、家族と何回も交渉したり、何十件も面接をしたり、したんだと新しい一面にすごくびっくりしました。
努力の方向性
「実家の援助「や「旦那さんの車売却」はさいしょから順調には進まなかったようです。
何度も話してプレゼンして、最後はしぶしぶ了解してくれたと話してくれました。
「自分は集団で働くのが苦手」と思ったマダムが、これ以上我慢して働かなくても済むように計画したそうです。
いつも優雅なマダムだけど、この話し合いは本当に苦労したらしい
そして面接ですが、こんなことを聞きまくって「全然大丈夫です」と即答したところにしたらしいです。
・ 雨が降ってきたら洗濯を取り込みに帰ってもいいですか?
・ 昼休みは絶対に帰宅したい、昼休みの時間もきっちり定時にしてほしい
・ 生理のときは昼休みを2時間にしてほしい
・ 雑用は一切しません
・ 人のシフトは変わりたくない
・ クレームが多い、面倒な処方の患者の対応はできません
中には苦笑して「うちには合ってないですね」とその場でお断りされたこともあるらしいですが、こういうことって普通できないと思います。
マダムの胆力を尊敬します・・・・。
自分を幸せにできるか?
私は、前の職場で「協調性がある」と評価され、メンタルで通院中の同僚、ワガママですぐ泣く新人、感情の起伏がはげしい同僚などとペアを組んでいて疲れてしまいました。
相手に合わせてしまっていたけど、自分は幸せになれない生き方でした。
マダムとお話しをして「人や会社のために働いてきたけど、自分は幸せになれない働き方」だから辛かったんだと痛感しました。
ふつうじゃない人と仕事しすぎたかも・・・・
ラクな世界で生きる
与えられた環境で生きてきた私ですが、これからは「自分が楽になる世界で生きよう」と思います。
沁みついた思考を変えるのは難しいですが、これは必要な努力ですよね。
自分に素直に生きるのだ!